片山財務相が自ら「円の過小評価は懸念」。それでもドル円の下げは28銭どまりで、157円30銭前後です
- 片山財務相が11時台に「一般的に言って円の過小評価は懸念材料」と発言したと、みんかぶが報じました。ドル円は157円54銭から157円26銭へ、28銭ほどの下げです
- 13時時点で157円30銭前後。今夜23時に消費者信頼感とJOLTS求人、明日は財務省の介入実績の公表とPCEが控えています
財務官の次は大臣でした。みんかぶによると、片山財務相は11時すぎに円の過小評価は一般的に言って懸念材料だと話し、為替市場の秩序維持に努めるとも述べたそうです。Yahoo Financeの5分足で追うと、ドル円は10時55分の157円54銭から11時35分の157円26銭まで下げました。値幅は28銭。昨日17時すぎの80銭と比べると、3分の1ほどです。
大臣が出てきた意味
日経によると、片山財務相は25日夜にベッセント米財務長官と約20分オンラインで協議し、円の過小評価は問題だという認識を確かめ合っています。昨日の三村財務官の「日米のメッセージを額面どおり受け止めるべき」は、この協議を指していると私は読んでいます。今日の発言は、同じ話を大臣本人の口からもう一度言った形です。
事務方の財務官より大臣の言葉のほうが重い、というのが普通の読み方でしょう。私も見出しが流れた瞬間は、昨日くらいの値幅を覚悟しました。
28銭で止まった理由
正直、はっきりとは分かりません。見えている材料は2つです。
1つは中身。「一般的に言って」という前置きがつき、新しい言葉は入っていませんでした。市場は昨日すでに一度驚いているので、同じ趣旨をなぞるだけでは売り手を追い出しにくいのだと思います。
もう1つは原油です。WTIは94ドル前後で高止まりしていて、外為どっとコムは今日のドル円について、口先介入の効果は一時的で、原油高を背景に158円台回復をうかがうと書いていました。貿易赤字につながる円売りは発言では止まりにくい、という見方です。財経新聞も10時半の時点で157円23銭〜51銭のレンジ、方向感に欠けると伝えていて、けん制と原油の綱引きがそのまま値動きに出ています。
今夜と明日
ダイヤモンド・ザイの予定表では、今夜23時に米国の消費者信頼感指数(予想89.1)とJOLTS求人(予想722.8万件)が出ます。明日は財務省の介入実績の公表があり、夜にはPCEデフレーターも控えています。月末と四半期末が重なるので、欧州時間の月末フローで値が飛ぶ場面もありそうです。
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