円安けん制の週明け、円を売らせたのは原油でした。ドル円は157円74銭、クロス円もそろって上げています
- 13時時点でドル円は前週末比+0.35%、ユーロ円+0.29%、ポンド円+0.33%。ユーロドルとポンドドルはほぼ0%で、今日の動きはドル高ではなく円安です
- イランが提案したホルムズ海峡の開放をトランプ大統領が拒否したと伝わり、WTI原油は時間外で94ドル11セント(前週末比+1ドル70セント)まで上げました
- 日米の円安けん制は生きたままです。30日の財務省の介入実績、金曜の米雇用統計を前に、158円台では上値を追いにくいと見ています
昼の時点までの動きをまとめます。先週金曜のドル円は、片山財務相とベッセント米財務長官の電話会談を受けて159円台から156円94銭まで売られました。それが週明けは157円42銭で始まり、10時前に157円86銭。そこからは157円70〜80銭台で昼を越えています。金曜の下げのうち、4割ほどを戻した計算です。
ドル高ではなく円安
13時すぎの数字を前週末の終値と比べました。ドル円+0.35%、ユーロ円+0.29%、ポンド円+0.33%。一方でユーロドルは1.1392ドルで-0.01%、ポンドドルは1.3245ドルで変わらず。クロス円が同じ幅で上がり、ドルのペアが止まっているので、売られたのは円だけです。9月23日の記事ではドル高だった動きが、今日は逆の形になりました。
ホルムズ海峡と原油
みんかぶの東京前場の概況によると、イランがホルムズ海峡の開放を提案したものの、トランプ大統領がこれを拒否。NY原油が時間外で上がり、エネルギーを輸入に頼る日本の円が売られた、という流れです。Yahoo Financeの先物で見ると、WTIは前週末の92ドル41セントから94ドル11セントへ、北海ブレントは98ドル99セントまで上げています。
トランプ大統領は今週イランとの間接協議を再開すると話しているそうですが、イラン側はそれを否定しているとのこと。話がまとまらないうちは、原油が下がりにくい地合いが続きそうです。原油高は日本の貿易赤字を膨らませるので、円には効きが遅くても重い材料です。
もうひとつ、ブルームバーグが米中の300億ドル規模の相互関税引き下げ枠組みで合意したと報じています。リスク回避の円買いが入りにくい空気を作った面はあるかもしれませんが、どこまで今日の円安に効いたのかは、正直分かりません。
けん制は消えていない
みんかぶの朝の見通しは、日米の円安けん制と今週のイベントを控えて上値は重いと書いていました。そのとおり158円には届いていません。金曜の下げは実弾ではなく口先で起きたので、戻りを試す動きが出るのは自然です。ただ、158円台に乗せると当局がまた何か言いやすい位置でもあります。
30日には財務省が8月27日から9月28日までの介入実績を公表します。ここで実弾が出ていれば、今日の戻りは一気に怪しくなります。夜は29日のJOLTS、10月2日の雇用統計へとドルの材料が続きます。
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