FXは1,000通貨でいくら必要?レバレッジ25倍の必要証拠金と、実際に入れておきたい額
- 国内FXの個人口座はレバレッジ25倍が上限。必要証拠金はレート×通貨量÷25で、ドル円157円・1,000通貨なら6,280円
- 必要証拠金ぴったりの入金だと、買った直後から証拠金維持率は100%を割り、ロスカットの基準によってはすぐ強制決済の圏内に入る
- 入れておく額は、損切りまで逆行しても維持率に余裕が残るかで決める。余った証拠金は取引量を増やすための枠ではない
FXは少額から始められる、とよく言われます。では1,000通貨でいくらなのか。これは計算ひとつで出ます。ただ、出てきた数字はポジションを持つために最低限預ける額で、その額だけで取引してよいという意味ではありません。私が最初に取り違えたのもここでした。
必要証拠金の計算
国内のFX会社で個人が取引する場合、レバレッジの上限は25倍と決められています。取引額の4%を証拠金として預ければポジションを持てる、という意味です。計算式はレート×通貨量÷25になります。
ドル円が157円なら、1,000通貨の取引額は157,000円。25で割って6,280円です。1万通貨なら62,800円。レートが150円まで下がれば1,000通貨で6,000円になるので、必要証拠金はその日のレートで少しずつ変わります。
レートの高い通貨ペアは、同じ1,000通貨でも額が増えます。ポンド円が仮に200円なら8,000円。ユーロドルのようなドル建ての通貨ペアは、ドルで出した取引額を円に直してから25で割ります。1.17なら1,170ドル、ドル円157円で約18万4,000円、必要証拠金は7,300円台です。
4%より高い証拠金率がかかる通貨ペアもあります。金融先物取引業協会が通貨ペアごとに為替リスク想定比率を出していて、それが4%を上回るとFX会社はそちらを使う仕組みです。ドル円で意識する場面はまずありませんが、新興国の通貨を触るなら注文画面の必要証拠金を見てからにしたほうがいいです。
6,280円だけ入金したらどうなるか
必要証拠金ちょうどで1,000通貨を買うと、証拠金維持率は100%から始まります。正確には、買った瞬間にスプレッドの分だけ含み損を抱えるので、100%をわずかに下回ったところからです。ロスカットの基準は会社ごとに違い、50%の会社もあれば100%の会社もあります。100%の会社なら、ほぼ持った瞬間に強制決済の条件を満たしています。50%の会社でも、1,000通貨なら約3円14銭の逆行で届く計算で、これを大きいと見るか小さいと見るかは人によりますが、余裕とは言いにくいです。
しかも逆行は値動きだけで起きるわけではありません。早朝や指標発表の直後はスプレッドが広がりやすく、証拠金ぎりぎりの口座では、値段が大して動いていないのにスプレッドの拡大だけで基準に届くことがあります。週明けの窓開けで、置いておいた逆指値より不利な価格で約定することもあります。余裕は、そのぶんも込みで見ておくものです。
計算上の最低額と、落ち着いて持っていられる額は別物です。必要証拠金は入場料のようなもので、そこから先の値動きに耐える分は別に用意します。
口座にいくら入れておくか
考え方は、損切りに引っかかるところまで逆行しても、維持率がロスカット基準よりずっと上に残るかどうかです。ドル円157円で1,000通貨を持ち、損切りを50銭先に置くなら、損切りまでの損失は500円。必要証拠金に500円を足した6,780円でも届きはしますが、100%すれすれを行き来することになります。
私は維持率が300%を超えるくらいを目安にしています。1,000通貨なら2万円弱、1万通貨なら19万円弱です。これなら1円逆に動いても維持率は280%台に残ります。300という数字に理屈があるわけではなく、50銭や1円の逆行で慌てずに済む幅として置いているだけです。
1,000通貨から取引できるかどうかは会社で違い、1万通貨が最小の会社もあります。少額で始めるつもりなら、口座比較のページで最小取引単位を先に見ておくと、開いてから困りません。
入金を増やしたから取引量も増やす、という流れにはしないでください。余った証拠金はクッションで、使い切るための枠ではありません。維持率が高いのに損が大きい日は、たいてい枠を使い切った日です。
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