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テクニカル入門

ボリンジャーバンドの使い方。±2σタッチで逆張りしてはいけない場面

この記事のポイント
  • 中心線は20本の移動平均線、±2σはそこから標準偏差2つ分離れた線。バンドの幅は直近の値動きの大きさに合わせて伸び縮みする
  • ±2σの内側に約95%が収まるという数字は、値動きが正規分布に従う前提の話。為替はその前提どおりには動かない
  • バンドが開きながら値段が±2σに沿って進む場面(バンドウォーク)と、細くなったあとの最初の抜けでは、タッチでの逆張りは捕まりやすい

ボリンジャーバンドを表示すると、ローソク足を挟むように線が引かれます。ツールによっては中心線と上下2本ずつ、合わせて5本です。入門記事では、+2σに届いたら売り、−2σに届いたら買い、という使い方がよく紹介されています。私も最初はそうしていて、うまくいくのはレンジのときだけだと気づくまでに半年ほどかかりました。線の中身から順に書きます。

線の作り方と95%の前提

中心線は、多くのツールの初期設定では20本の単純移動平均線です。そこに直近20本の終値のばらつき(標準偏差、σ)を計算して、1つ分、2つ分、3つ分を上下に足し引きした位置に線を引きます。1980年代にジョン・ボリンジャーが考案した指標で、20本と2σの組み合わせは本人が勧めた設定がそのまま定着したものらしいです。

ばらつきを単位にしているので、バンドの幅は値動きの大きさで変わります。たとえばドル円の1時間足で、直近20本の標準偏差が15銭なら、+2σは中心線の30銭上、−2σは30銭下。値動きが荒くなって標準偏差が25銭に広がれば、±2σは中心線から50銭ずつ離れます。その時間足で最近どれくらい動いているかを、幅で見せている線です。

よく出てくるのが、±1σの内側に約68%、±2σの内側に約95%、±3σの内側に約99.7%の値段が収まる、という説明です。これは統計でいう正規分布の数字で、値動きが正規分布に従うなら、という条件がつきます。為替はそうなりません。指標発表や要人発言で片側に大きく動く日が、正規分布の想定よりずっと多いからです。95%を、ここを超えたら行き過ぎ、という意味で読むと判断がずれていきます。

線が5本あると目が散るので、私は中心線と±2σの3本だけ出しています。±3σは、そこまで届いたら何か起きている、と気づくための線です。指標発表の週だけ足して、終わったら消します。±1σは、慣れないうちは出さなくても困りません。

±2σで逆張りすると捕まりやすい場面

逆張りがはまりやすいのは、中心線がほぼ横ばいで、バンドの幅もあまり変わらないときです。値段が上下のバンドの間を行き来するレンジ相場で、+2σ付近の売りと−2σ付近の買いが機能しやすいのは、この場面にほぼ限られます。

避けたい場面のひとつめは、バンドが広がりながら、値段が+2σ(下げなら−2σ)に沿って進んでいく形です。バンドウォークと呼ばれ、トレンドが強いときに出ます。+2σに触れたから売る、少し上でまた触れたから売り増す、を繰り返すと、損切りが続くか含み損が膨らむかのどちらかになりがちです。ボリンジャー本人も、バンドに触れたこと自体は売買のサインではない、という趣旨のことを書いているそうです。

ふたつめは、幅が極端に細くなったあとの最初の抜けです。スクイーズと呼ばれる状態で、値動きの小さい時間が続いたあとは、どちらかに大きく動き出すことがよくあります。バンドの外に出た最初の足で逆張りすると、動き出した方向の反対側に立つことになる。雇用統計やFOMCの前はバンドが細くなりやすいので、発表直後のタッチは当てにしていません。

順番としては、中心線の傾きとバンドの幅を先に見ます。横ばいで幅が変わらないときだけ、±2σを逆張りの目安にしています。傾いているとき、広がっているときは、±2σを行き過ぎの線ではなく、流れの強さを見る線として読みます。同じ線でも場面で役割が変わる、というのがこの指標のいちばん厄介なところです。

期間やσの本数を変えられるかどうかは、取引ツールによって差があります。口座選びの途中なら、口座比較のページでチャート機能の欄もついでに見ておくと、開設したあとに設定画面を探し回らずに済みます。

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ヨル教授メモ: どうしてもバンドウォーク中に逆張りしたくなったら、逆指値を先に置いてからにしてください。+2σのすぐ外に置くと次の足で刺さって終わることが多いので、私は直近の高値の外に置いています。それでも負ける日は負けます。
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タグ: ボリンジャーバンドテクニカル初心者
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