レンジ相場の見分け方。移動平均線が横ばいのときにやること
- 20本の移動平均線の傾きがほぼ水平で、ローソク足が線を何度もまたいでいたらレンジを疑う。高値と安値が更新されていないかも一緒に見る
- レンジの中では移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスが短い間隔で繰り返され、交差を合図に売買すると往復で損をしやすい
- 見分けたら直近の高値と安値に線を引き、中で売買するのか抜けるまで待つのかを先に決める
チャートを開いて、上がっているのか下がっているのか分からない夜があります。そういうときはだいたいレンジ相場です。私の観察日誌を読み返しても、方向がはっきり出ていた日は思ったより少ない。初心者が損を重ねやすいのは、トレンドの日よりこちらの方です。見分け方と、見分けたあとにやることを整理しておきます。
移動平均線の傾きと、ローソク足のまたぎ方
いちばん手早いのは、移動平均線の傾きを見ることです。期間は20本くらいが見やすいと思います。1時間足なら20時間分の終値の平均なので、ほぼ1日の流れをならした線になります。この線が右上がりか右下がりならトレンド、ほぼ水平ならレンジを疑う。水平かどうかは目で見て決めて構いません。定規を当てたくなるほど迷う角度なら、もう横ばいと見ていいと思います。
傾きだけだと、トレンドの途中で一休みしている場面と区別がつきません。そこで次に、ローソク足が線をまたぐ回数を数えます。トレンド中の価格は線の片側にいる時間が長く、たまに触れても元の側へ戻っていきます。レンジでは、上に出たと思ったら下に抜け、また上に戻る。直近の20〜30本で3回も4回もまたいでいたら、方向は出ていないと考えるのが自然です。
最後に高値と安値を見ます。上昇トレンドなら高値と安値が切り上がり、下降トレンドなら切り下がっていきます。どちらも更新されず同じあたりで止まっているなら、レンジです。3つとも当てはまれば、私はその時間足ではレンジとして扱っています。
補助として、ボリンジャーバンドを出しておくのも悪くありません。バンドの幅が狭まって上下の線が平行に近づいているときは、値動きが小さくなっている合図です。移動平均線の傾きと同じことを別の角度から見ているだけなので、答えが食い違ったら私は移動平均線の方を優先します。道具を増やすほど迷う時間も増えるので、2つまでにしておくのが無難だと思います。
時間足によって答えが変わることは覚えておいてください。1時間足ではレンジでも、日足で見れば上昇トレンドの途中だった、ということはよくあります。
横ばいの線を見たあとにやること
まず、移動平均線の交差で売買するのをいったんやめます。レンジの中では短期線と長期線が何度も交差し、ゴールデンクロスで買った直後にデッドクロスが出る、という往復が続きます。1回ずつの損は小さくても、スプレッドを毎回払うので積み重なる。トレンド向けの道具を、トレンドのない場面で使っているのが原因です。
次に、直近の高値と安値に水平線を引きます。たとえばドル円が147円20銭から148円00銭の間を行き来しているなら、その2本が上限と下限です(数字は説明用の例です)。線を引いておくと今の価格がレンジのどのあたりにいるかが一目で分かり、真ん中で飛びつく回数が減ります。
そのうえで、中で売買するか、抜けるまで待つかを決めます。上限の近くで売って下限の近くで買う逆張りもやり方の一つですが、レンジはどこかで終わり、終わるときは勢いよく抜けることが多い。逆張りをするなら、上限や下限の少し外に逆指値を置くのが前提になります。初心者のうちは待つほうを選んだ人のほうが、口座が長持ちしている印象があります。
逆指値の位置が決まると、1回の取引でいくら失うかも決まります。レンジの幅が80銭なのに、下限から30銭外に逆指値を置けば、上限近くで買ってしまったときの損は1円を超えます。1万通貨なら1万円以上です。幅の狭いレンジほど中で売買する旨みは小さく、逆指値までの距離の方が大きくなりがちなので、数量を普段より落とすか、見送る判断もしやすくなります。
水平線の引きやすさや移動平均線の期間の変えやすさは、会社のチャートによって意外と差があります。これから口座を選ぶなら、口座比較のページで取引ツールの特徴も見ておくと、こういう夜に困りません。
コーヒーを淹れ直して戻ってきても、まだ同じ値段にいる。そういう夜はたいていレンジです。
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