逆指値とは。初心者が最初に覚える注文方法と置き場所の決め方
- 逆指値は「指定した価格より不利な方向に動いたら決済する」注文。指値の逆で、損切りに使うのが基本
- 置き場所は値幅ではなく直近の高値安値やキリ番など、チャートの節目で決めると根拠を説明しやすい
- 逆指値は約定価格を保証しない。急な値動きでは指定した価格より不利な価格で約定することがある
含み損はチャートを見ている時間が長いほど大きく見えてきます。あとで切ろうと思っているうちに切れなくなる、というのは私も駆け出しの頃に何度もやりました。逆指値は、その判断をあらかじめ注文に預けてしまう方法です。今日は初心者の方が最初に覚える注文として、仕組みと置き場所の考え方を整理します。
逆指値の仕組み
FXの注文には大きく分けて成行、指値、逆指値の3種類があります。成行はいまの価格ですぐに、指値は指定した価格より有利な方向に動いたときに約定します。逆指値はその逆で、指定した価格より不利な方向に動いたときに約定する注文です。
たとえば159円50銭で買ったポジションがあるとします。159円20銭に逆指値を置いておけば、価格がそこまで下がったときに自動で売却されます。指値が「有利な価格で新規に入りたい」ときに使うのに対して、逆指値は「これ以上不利になったら手放したい」ときに使う。向きの違いだけ覚えておけば十分です。
指値と逆指値、名前が紛らわしいという声はよく聞きます。指値は有利な値段まで待つ注文、逆指値は不利な値段になったら動く注文で、判断の向きが逆だから「逆」とついている、くらいの理解で十分です。由来を追いかけるより、どちらが損切り用でどちらが新規エントリー用かを先に体で覚えたほうが実戦では役に立ちます。
置き場所の考え方
置き場所を「20銭下」のような値幅だけで決めてしまうと、根拠のない場所に置くことになりがちです。私はまず直近の安値や高値、あるいは159円00銭のようなキリのいい価格を先に見て、そこから少し外側に置く、という順番で考えます。たとえば直近安値が159円00銭なら、そこから10〜15銭ほど外側の158円85銭前後、といった具合です。値幅から入ると、含み損が増えるたびに逆指値を動かしたくなる誘惑が出てきますが、節目から入っていれば動かす理由がないことに気づきやすいです。
逆指値の設定画面は会社によって見え方がかなり違っていて、新規注文と同時に置けるところと、あとから別の画面で足す必要があるところがあります。最初はここでつまずく方も多いので、口座比較のページで各社の注文画面の特徴も並べています。迷ったら見比べてみてください。
損切り以外の使い方
逆指値は新規のポジションを守るためだけの注文ではありません。含み益が乗ってきたときに、それまでの利益を確保する目的で逆指値を価格に合わせて切り上げていく使い方もあります。これはトレーリングストップと呼ばれることもあって、対応している会社なら価格の動きに自動で追随させる設定もできます。エントリー直後に置く逆指値と、利益を守るために動かしていく逆指値は目的が違うので、いま置いている逆指値が「損失を止めるため」なのか「利益を守るため」なのか、都度意識しておくと迷いにくいです。
よくある失敗
逆指値を置いたあと、価格が近づくたびに広げてしまうのはよくある失敗です。含み損が増えるほど「もう少し待てば戻るかもしれない」と思いたくなりますが、これをやると損切りを置いた意味がなくなります。逆指値は置いた時点の自分がいちばん冷静だという前提に立つ注文なので、あとから動かすなら根拠そのものが変わったときだけにしておきたいところです。
もうひとつ、指標発表の直前直後はスプレッドが広がりやすく、逆指値の価格どおりに約定しないことがあります。約定価格を保証する注文ではない、という前提は最初に頭に入れておいた方がいいです。ここは正直、どれだけ気をつけても避けきれない場面があります。私も8年やっていますが、滑ったときの理不尽さには毎回少しだけ苛立ちます。
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