移動平均線の期間設定は20・75・200。数字の由来と、時間足で意味が変わる話
- 日足なら20本はほぼ1か月、75本は3か月半、200本は10か月ほどの平均。1年近くを均した200日線は、見ている人が多い線とされる
- 期間の数字は日数ではなくローソク足の本数。1時間足の20本は1日弱、5分足の20本は1時間40分ぶんの平均になる
- 負けが続いても期間を細かくいじるより、時間足を切り替えて同じ20本を見るほうが線の意味を保てる
移動平均線を初めて表示すると、期間の欄に数字を入れるよう求められます。何を入れればいいのか分からず、初期設定のまま使っている人も多いと思います。私も最初はそうでした。定番とされる20、75、200には、それぞれ数え方の由来があります。由来が分かると、1時間足や5分足に同じ数字を入れたとき、自分が何を見ているのかも分かるようになります。
20と75と200は何日分か
日足で考えます。為替市場は土日が休みなので、1週間に並ぶ日足はおよそ5本です。20本なら4週間で、ほぼ1か月。75本は15週間なので3か月半ほど。200本は40週間、10か月くらいの平均になります。1年の営業日は250日前後なので、200日線は「ほぼ1年の線」と説明されることもあります。
3本の線は、1か月前から買った人、3か月前から買った人、1年近く前から買った人の平均的な値段を並べて見せているようなものです。今の価格が20日線より上なら、この1か月に買った人はおおむね含み益。200日線より下なら、1年近くの間に買った人の多くが含み損を抱えている、と読めます。
75という数字は日本の株式チャートで昔から使われてきた設定で、25日線と組み合わせる人が多いと聞きます。海外の記事では50日線と200日線の組み合わせをよく見かけます。200日線は国をまたいで見られている線らしく、ニュースで「200日線を割り込んだ」と書かれるのもそのためでしょう。
見ている人が多い線は、それだけで値段が止まりやすくなる面があります。みんなが同じ線を見て、その近くに注文を置くからです。珍しい期間を使うと、自分にしか見えない線を相手に売買することになる。私が定番から外さない理由は、ほぼこれだけです。
1時間足と5分足に同じ数字を入れると
期間の数字は日数ではなく、ローソク足の本数です。1時間足で20と入れれば20時間分、5分足なら100分ぶんの平均になります。
FXは平日ほぼ24時間動いているので、1時間足の20本は1日弱、75本は3日ほど、200本は1週間と少しです(1週間の取引時間を約120時間として計算しています)。5分足だと20本が1時間40分、75本が6時間15分、200本でも16時間40分。同じ200でも、日足と5分足では均している時間の長さが300倍近く違います。
デイトレードで1時間足を見るなら、20本は今日の流れ、200本は先週からの流れと覚えておくと扱いやすいと思います。短い時間足の長い線は、日足の200日線ほど重みのある線ではありません。少し割り引いて見るくらいでちょうどいい。計算を確かめていたら、マグのコーヒーが空になっていました。
期間をいじりたくなったとき
負けが続くと、期間を21にしたり13にしたりしたくなります。私も一時期、ゴールデンクロスが当たる数字を探して期間を変え続けていました。過去のチャートにぴったり合う数字は見つかります。ただ、それは過去に当てはめただけの線で、来週も合う理由はどこにもありませんでした。
変えるなら期間より時間足の方です。1時間足の20本線が細かく揺れて読みにくいなら、4時間足に切り替えて同じ20本を見る。線の意味を保ったまま、見る時間の長さだけを変えられます。
単純移動平均(SMA)と指数平滑移動平均(EMA)の違いも、このころ気になり出すかもしれません。EMAは直近の値段を重く扱うので、同じ20でも少し早く曲がります。私は単純移動平均のままで困ったことはなく、最初は片方に決めて目を慣らすほうが先だと考えています。
期間の初期値や、同時に表示できる線の本数は、会社のチャートによって違います。これから口座を選ぶなら、口座比較のページで取引ツールの欄も見ておくと、設定で迷う時間が減ります。
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