日銀は1.25%に上げたのに、ドル円は157円台。円を売らせたのは2人の反対票でした
- 日銀は政策金利を1.00%から1.25%へ。浅田委員と佐藤委員が据え置きを主張して反対し、決定は7対2
- ドル円は155円86銭から157円14銭へ。ユーロドルは1.148前後でほぼ動かず、売られたのは円。15時半から植田総裁の会見
日銀の結果が出たのは11時54分でした。政策金利は1.25%で、予想どおりの利上げです。ところがドル円は発表前の156円20銭前後から上に走り、12時半には157円台に乗せました。利上げの中身より、票の割れ方のほうが見られていたようです。
反対した2人
みんかぶが伝えた反対理由を見ると、浅田委員は消費者物価の伸びが2%を下回り、景気も強いとは言えないとして据え置きを主張しました。佐藤委員も、経済と物価が大きく加速しているわけではなく、このタイミングでの利上げは適切ではないという立場です。2人とも、上げるのが早いという反対でした。
8時半に出た8月の全国消費者物価も弱めでした。総合は前年比+1.9%で予想の+2.0%に届かず、生鮮食品を除くコアは+1.7%で、こちらも予想を0.1ポイント下回っています。みんかぶによると、2%割れは8カ月連続。物価が目標に届かないところへ反対票が2つ出れば、次の利上げまで間が空くと読む人が増えるのは自然だと思います。
声明の文面は、それほどハト派ではありません。経済・物価情勢に合わせて引き続き政策金利を引き上げる、という一文は残っていますし、調整のタイミングやペースは中東情勢やAI関連の需要、為替の影響を点検しながら決めるとしています。文面だけ読めば、次もあると取れます。相場は文面より票数を信じた、というのが私の見方です。
念のためクロスも確かめました。ユーロドルは1.1478〜1.1492の狭い幅で、ほとんど動いていません。一方でユーロ円は178円93銭から180円51銭まで上げています。ドルが買われたのではなく、円が売られた形です。
15時半の会見と、あしたからの連休
次は15時半からの植田総裁の会見です。みんかぶは、総裁が追加利上げに前向きな姿勢を見せなければ9月会合はハト派とみなされ、円がもう一段売られる可能性があると書いています。反対に次の一手をにおわせれば、157円台はいったん押し戻されやすいと見ています。どちらに転ぶかは、正直まだ読めません。
もうひとつ気にしているのが連休です。日本はあしたからシルバーウィークに入り、東京市場は23日の水曜まで開きません。参加者が薄いところで円安が進めば、介入への警戒も強まります。みんかぶの記事も、日米協調介入のリスクに触れていました。157円台のまま金曜の夜を迎えるのは、ポジションを持つ側にとって落ち着かない週末になりそうです。
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