米10年債が5%に乗りました。2007年7月以来です。ただ、ユーロドルはほとんど動いていません
- 米10年債利回りが一時5.016%。月足の高値で5%台に触れたのは2007年7月以来
- ドル円は155円33銭。ただしユーロドル・ポンドドルはほぼ動いておらず、ドル高というより円の全面安
米10年債の利回りが、日本時間の未明に5%台へ乗りました。終値ベースでは4.996%、日中の高値が5.016%です。月足の高値で5%に触れたのは、私がYahoo Financeの25年分を遡った範囲では2007年7月以来でした。ドル円は155円33銭。ただ、この二つを素直につないでよいのかは、少し首をかしげています。
5%という数字
米10年債利回りは15日の取引で一時5.016%まで上昇し、4.996%で引けました。前営業日が4.961%ですから、一日の変化幅としては3.5bp程度。派手な動きではありません。効いたのは水準のほうです。
外為どっとコムは、中東情勢の緊迫とエネルギー価格の上昇がインフレ再燃の思惑につながった、と書いています。東京時間のドル円が154円21銭から154円91銭まで上げた背景も、そこに置いていました。米財政への不安を挙げる声もあるようですが、私が見た範囲では、昨夜の動きを材料ひとつで説明しきっている記事はありませんでした。
ユーロドルは、ほとんど動いていません
ここが引っかかっています。金利上昇でドルが買われたのなら、ドルは他の通貨に対しても強くなっているはずです。ところが実測値はそうなっていません。
今朝の時点で、ユーロドルは1.1546。前日終値の1.1542からほぼ変わらずです。ポンドドルは1.3482で、前日の1.3472からむしろドルが10ポイント弱ぶん売られている。ドル全面高の形にはなっていません。
一方で、ポンド円は209円39銭で前日比プラス47銭、ユーロ円は179円29銭で同プラス36銭。円がどの通貨に対しても売られています。昨夜動いたのはドルではなく円のほうだ、と読むほうが素直でしょう。米金利の上昇は、円を売るための理由として使われた。その順番だった気がします。ここは正直、決めつけられません。
今夜21時30分と、明日の未明
今日は日本時間の21時30分に米8月の小売売上高が出ます。市場予想はプラス圏と伝わっていますが、具体的な数字までは一次情報で確認できていません。そのうえで明日、17日の未明にFOMCの結果、その30分後にパウエル議長の会見。日銀は18日の金曜昼です。
利上げ観測が優勢という点はどの媒体もそろっていますが、確率の数字は媒体によってかなり開きがあります。これは13日の記事に書いたとおりで、今日も状況は変わっていません。数字をひとつ拾って安心するより、どちらに振れても困らない量にしておくほうが早いと思います。
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