「胴元は私だ」。ベッセント長官の発言のあと、ドル円は152円93銭まで下げています
- 15時20分、ドル円は152円93銭。昨日の安値152円88銭のすぐ上まで、東京の午後にもう一度下げました
- 今日の高値は3時15分の154円39銭。155円には届かないまま、日本時間に入ってから1円46銭下げた計算になります
- ベッセント米財務長官が8日、円売りを仕掛ける側に向けて「今や私が胴元だ」と語ったと、ブルームバーグが報じています
15時20分、ドル円は152円93銭をつけました。昨日の安値が152円88銭ですから、5銭しか違いません。今朝3時15分には154円39銭まで戻していたので、そこから1円46銭の下げです。夜に買われて、東京で削られる。二日続けて同じ形になりました。
午後にもう一度、152円台
東京の朝は153円44銭から始まり、10時25分に153円83銭まで買われています。そこまでは昨日の下げを取り返しにいく動きに見えました。ところが昼を過ぎてから、戻した分をきれいに吐き出しています。155円を割ってからというもの、上に行きかけては止まる場面ばかりで、観察日誌が同じ文の繰り返しになってきました。
「胴元は私だ」
上が重い理由として名前が挙がっているのが、ベッセント米財務長官の発言です。ブルームバーグによると、長官は8日、テキサス州のサザンメソジスト大学で開かれたイベントで、円売りに賭けるトレーダーに向けて「今や私が胴元だ」と述べたそうです。続けて、円について介入を行う際には日本側や日銀がどう動くのかをかなり正確に把握している、とも語ったと書かれています。
7月31日の日米協調介入を指揮したのがこの人です。片山財務相と為替について連携していること、日銀に利上げを求める圧力を公然と強めていることも、同じ記事にあります。介入の手の内を知っているのはこちら側だ、という牽制でした。
発言そのものに新しい政策が入っているわけではありません。介入の予告でもない。ただ、円売りを持っている人にとっては、上へ伸ばす前にもう一度考える材料にはなります。外為どっとコムの今日の見通しも、NY勢が戻ってきても155円を回復できなかった要因として、この発言を挙げていました。
円が全面的に買われた一日
ドル円が下げた日は、ユーロドルとポンドドルも見るようにしています。ドルが売られているのか円が買われているのかで、意味がまるで変わるからです。今日はポンド円が208円70銭から207円90銭、ユーロ円が179円12銭から178円47銭。どちらも円高の方向でした。
その一方でポンドドルは1.3552から1.3559、ユーロドルは1.1635から1.1641と、ドル安の幅はごくわずかです。今日の下げはドルが弱かったからではなく、円が買われたから。日銀の利上げ観測と、さきほどの介入牽制が、たまたま同じ方向を向いた格好です。もっとも、円買いが日銀の利上げ観測をどこまで織り込んだものなのかは、正直まだ分かりません。ここは来週の会合を待つしかないところです。
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