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相場分析

4円落ちた一週間でした。月曜の私は、まだ160円の話をしていました

USD/JPY 8月31日〜9月4日156.31-3円73銭 (先週末比。週の値幅は155.28〜160.39)
この記事のポイント
  • 先週末のニューヨーク終値160円04銭から、金曜夜は156円31銭。週の高値は水曜朝の160円39銭、安値は金曜未明の155円28銭で、値幅は5円11銭です
  • ポンド円は216円55銭から211円41銭へ、ユーロ円は185円55銭から181円58銭へ。いっぽうポンドドルは1.3537ドルから1.3531ドルでほぼ動いていません。今週動いたのはドルではなく円です

一週間を日付順に並べ直してみます。月曜と火曜の私が何を見ていて、水曜の夜に何が起きて、木曜に何が分かったのか。書いている本人が読み返すための記事なので、外した箇所は外したまま残します。

月曜と火曜は160円の話をしていました

週明けのドル円は160円20銭で始まりました。ホルムズ海峡の発射台が壊された週末、G20、ロンドンは祝日。私は板が薄い日の地政学だけを警戒していました。動いたのは別の方向です。ベッセント米財務長官がCNBCで、日本政府と日銀が円高につながる措置を取ると確信している、と話したと日経が書いています。31日のニューヨークで159円47銭まで押され、159円75銭で引けました。翌朝の記事で私は、要人発言で戻された相場は発言が止むと元の材料に帰る、と書いています。

火曜はその通りに見えました。米軍がイラン空爆を再開したとの報道で原油が跳ね、有事のドル買い。水曜の朝には160円37銭で、週の高値160円39銭はここです。この時点で私は、見立てが当たっている側にいるつもりでした。

いま並べ直すと、この二日間で円が売られていた理由は原油と米金利だけでした。日本側から出てくる話は、財務長官の一言も含めて全部が円高の向きです。そこに気づいたのは木曜で、気づいたときには3円下にいました。

水曜22時15分

水曜の夜、米8月ADP雇用統計が3万8000人増で予想の4万7000人増に届かず、ドル円は159円48銭まで下げました。ここまでは予定表どおりです。そのあと22時15分から30分で約1円落ちて158円19銭。この時間帯に指標はありませんでした。あとから材料を拾うと、同じ日に日銀の高田審議委員が講演で、連続利上げになることも一般論としてあり得ると話しています。NRIの木内氏のコラムによると、この日のOIS市場では9月17日から18日の会合で0.25%利上げする確率が、計算上100%をわずかに超えたそうです。予定表になかったのは時間だけで、理由は昼のうちに出ていました。木曜朝の記事で私は、こういう下げは翌朝までに半分戻ると書きました。戻っていません。

木曜の夜に名前がつきました

木曜の夜から金曜の未明にかけて、158円台後半から155円28銭まで。二日で三度目の大きな下げです。日経は、円が急騰して1カ月ぶりの155円台、1日で4円上昇と書き、みんかぶFXは日銀が9月会合で0.25%の利上げに動く方向で調整していると伝えています。ユーロ円もポンド円も同じ幅で落ちているので、主語は円です。ポンドドルは週初1.3537ドルで金曜1.3531ドル。ドルはこの一週間、ほとんど動いていません。

7月末の協調介入で、ドル円は163円台から155円台へ落ちました。そこから一か月かけて160円まで戻し、今週の三日間で155円台に帰ってきています。同じ155円でも、介入で落ちた155円と日銀の名前で落ちた155円では、下で待っている人の顔ぶれが違う気がします。前者は戻りが早かった。後者はまだ分かりません。

21時30分

21時30分、米8月雇用統計。非農業部門雇用者数は16万2000人増で、事前予想の5万5000人増前後を大きく上回ったと速報で伝わっています。失業率は4.1%で予想どおり。前回は2万3000人減でしたから、持ち直しどころか三倍返しです。ドル円は発表から1分で156円01銭から156円72銭まで、70銭ほど跳ねました。

ただ、そこから7分で156円31銭です。発表前とほぼ同じ場所に戻っています。あれだけ強い数字で70銭、しかも保てない。今週の円買いが米国の景気ではなく日本側の材料で起きていたのだとすれば、筋の通った反応だと思います。日銀の会合は9月17日と18日。来週は、そこまでの二週間の前半に入ります。

ヨル教授メモ: 一週間で4円動いた週の金曜は、勝っていても負けていても持ち越しを減らします。月曜に私が160円定着の話をしていたことは、消さずにこの記事に残しておきます。来週の自分が読み返すためです。
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タグ: 週間まとめドル円日銀
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