予想を上回った決算に、相場がほとんど反応しなかった朝の話
- エヌビディアの5〜7月期は売上高962億2000万ドル(予想923億8000万ドル)、調整後EPS2.22ドル(予想2.09ドル)。8〜10月期の見通しも予想を上回りましたが、時間外の株価は0.38%安で止まっています
- ドル円は21時50分ごろの159円13銭から深夜に159円42銭まで戻し、決算をまたいでも水準は変わらず。東京の朝で159円25銭です
- 昨夜の米指標は消費関連が堅調で、ドルはやや買われた側。ポンドドルは1.3596まで下げたまま夜通し動きませんでした
決算の数字を並べて、チャートを見て、もう一度数字を見ました。読む順番を間違えたのかと思ったからです。
決算の数字
株探の5時56分の記事によると、エヌビディアの2026年度5〜7月期は売上高962億2000万ドル。市場予想は923億8000万ドルでした。調整後EPSは2.22ドルで予想が2.09ドル。稼ぎ頭のデータセンター部門も890億2000万ドルと、予想の858億6000万ドルを上回っています。8〜10月期の売上高見通しは1058億4000万〜1101億6000万ドルで、これも予想の1051億5000万ドルより上。数字の並びだけ見れば、文句のつけようがありません。
それでも時間外の株価は208ドル86セント、0.80ドル安。率にすると0.38%です。株探の見出しは「力強い決算も時間外で軟調」で、AI投資の伸びが鈍るのではという疑いをこの決算では払拭できなかった、という読み方をしていました。私は株が専門外なので原因を断定はしません。ただ、期待の水準がすでに高いところにあると、良い数字が出ても材料出尽くしになる。為替でもさんざん見てきた形です。
為替はもっと静かでした
ドル円は21時50分ごろで159円13銭。そこから深夜にかけて159円42銭あたりまで戻って、明け方も159円36銭。決算が出た5時台をはさんでも水準は動かず、東京が開いた8時で159円25銭です。ポンドドルにいたっては1.3589から1.3596の幅を7時間ほぼ一本線でした。観察日誌に一行しか書けない夜が、今週これで三度目です。
昨夜のドル買いは、決算ではなく指標のほう
値が動いたのは決算より前でした。21時30分の米指標で、個人所得、PCE価格指数の前月比、耐久財受注、GDP改定値の個人消費と、消費に関わる項目が軒並み堅調だった。みんかぶのNY為替のまとめは、ドル相場は神経質に振幅しながらもややドル買いに傾いた、と書いています。
米10年債利回りは4.61%台と4.64%台のあいだを行ったり来たり。米財務省が一般勘定に積んである資金を国債の買い戻しに回すのではという見方が、引き続き金利の重しになっているそうです。原油安も同じ方向に効いています。ふつう金利が下がればドルは売られますが、昨夜はそうならなかった。指標の中身が良かったぶんで相殺されたのだと見ています。
ドル円が動かない一方で、ポンドドルは前日の1.3637から1.359台へ、ユーロドルも1.1658まで下げています。これはドル買いです。ではなぜドル円だけ動かないのか。円のほうも同じくらい買われているからで、ポンド円が216円50銭まで下げているのがその裏づけになります。ドル円の一枚だけ見て「今日は動かない日だ」と結論を出すと、たいてい取りこぼします。
今日の予定は薄い
日本は8時50分に週間の対外・対内証券売買契約。米国は21時30分に新規失業保険申請件数と7月の卸売在庫、あとは7年債の入札くらいです。昨夜のPCEを通過して、9月のFOMCまでの大物はしばらく出てきません。決算の余韻が株にどう出るかを見ながら、為替はそのついでに動く一日になりそうです。
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