大きなニュースがないまま159円44銭。上がったのはドルではなく、円が売られたからです
- 東京時間のドル円は朝方159円00銭から昼過ぎに159円40銭台へ。夕方の時点で159円44銭、この日の高値は159円45銭近辺です
- 株式新聞Webは五十日の実需によるドル買いを、みんかぶは日経平均が朝方の900円超安からプラスに転じたことを挙げています。指標で動いた形ではありません
- 同じ時間帯にポンドドルは1.36台の半ばでほぼ横ばい。ドル全面高ではなく、円が単独で売られています
夕方に起きてチャートを開いたら、ドル円が159円44銭まで来ていました。朝の私は159円ちょうど近辺で見ていたはずなので、寝ている間に35銭ほど。コーヒーを淹れる前に、何があったのか調べるところから始めます。
上がったのに、大きなニュースがない
探してみましたが、東京時間に相場を動かすような指標発表はありませんでした。株式新聞Webが挙げていたのは五十日の実需、つまり国内の輸入企業によるドル買いです。みんかぶが書いていたのは日経平均の切り返しで、朝方は900円を超える下げだったものが前引け前にプラスへ転じ、安値からは1200円以上戻したとあります。原油の先高観と米長期金利の高止まりも下支えになった、という整理でした。
どれも単独では159円台の後半まで押し上げる力はない材料です。それが重なると、こうしてじりじり上がる。見出しにならない上げ方のほうが、実は止まりにくかったりします。
円だけが売られている
ドル円が上がったとき、私はまずポンドドルとユーロドルを見ます。ドルが強いのか円が弱いのかで、その後の展開がまったく違うからです。
今日のポンドドルは1.36台の半ばでほとんど動いていません。ユーロドルも1.16台の後半で小動き。一方でポンド円は朝の216円90銭台から217円45銭近辺まで、50銭ほど上げています。ドルが買われたのではなく、円が全通貨に対して売られた形です。
こうなると、米国側の材料だけでドル円が素直に下がる展開は起きにくくなります。逆に円が買い戻される理由が出たときは、ドル円よりクロス円のほうが大きく戻ることが多い。持ち越すなら、そこは頭に入れておきたいところです。ドル円だけを見ていると、上がった理由をつい米国側に探してしまいます。今日それをやると、たぶん外します。
今年のジャクソンホールは、議長が違います
27日から29日がジャクソンホール会議です。注目は28日の日本時間23時、ウォーシュ議長の基調講演。5月に議長へ就いてから、初めての大きな舞台になります。今年のテーマは資金決済分野の金融イノベーションだと紹介されていて、金融政策の方向性をどこまで踏み込んで話すのかは読み切れません。大和総研のレポートによれば、ウォーシュ議長はもともとフォワードガイダンスに積極的でない人だとのこと。身構えて聞きに行った結果、肩透かしということもあり得ます。ここは正直、分かりません。
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