今週のドル円は1円80銭しか動きませんでした。それでもドルは売られた一週間です
- 今週のドル円は158円ちょうど近辺から159円78銭。月曜の始値からは56銭ほどのドル安で、週の初めと終わりはほとんど同じ場所です
- 一方でユーロドルは1.17台、ポンドドルは1.36台まで上げました。みんかぶは月曜の時点でポンドドルを5月12日以来のポンド高圏と書いています
- 水曜に米財務省が国債の買い戻しを倍増すると発表し、長期金利が急低下。ただし金曜には10年債が4.71%台まで戻っていて、金利は往復しています
夜勤明けの引き継ぎを5日ぶん並べてみると、自分でも意外な絵になりました。毎朝ドル円の話をしていたのに、今週いちばん動いたのはドル円ではありません。
行って来いの5日間
月曜は中東の緊張でドル円が159円78銭まで上げ、160円が目の前という書き方をしました。それが火曜から水曜にかけて158円ちょうど近辺まで沈み、木曜は円が全面的に売られて戻し、金曜の今は158円77銭。上下に振られたわりに、行き着いた先が出発点とほぼ同じです。値幅は1円80銭ほど。荒れた週という感覚は正直ありません。
動いていたのはドルのほう
ユーロドルは週の前半の1.155ドル付近から1.17ドル台まで上げました。外為どっとコムはこれを5月以来の高値と書いています。ポンドドルも1.36ドル台で、みんかぶが月曜に伝えていた5月12日以来のポンド高圏から、さらに上で週を終えようとしています。対欧州通貨で見れば、ドルははっきり売られた週でした。
きっかけとして各社が挙げているのは水曜です。米財務省が国債の買い戻し額を倍にすると発表し、長期金利が急低下した。ドルが売られ、ドル円は158円ちょうど近辺まで落ちました。ところが金曜の朝には10年債利回りが4.71%台まで戻っている。売り材料が出た2日後に金利が元に戻るというのは、材料の消化がまだ終わっていないということだと私は見ています。
ではなぜドル円だけ下がらなかったのか。円も一緒に弱かったからです。木曜はポンド円もユーロ円も上げていて、円が単独で売られた日でした。ポンド円は今週216円台後半まで来ていて、外為どっとコムは一目均衡表の雲の上限を抜けた形だと書いています。ドル安と円安がぶつかった結果が、あの狭い値幅です。
物価は日英どちらも上を向いた
水曜の英CPIは7月分が前年比2.9%で予想どおり。ただしコアが2.6%と予想を上回りました。金曜には日本の7月全国CPIが出て、総合が1.9%、コアが1.8%。2%目標は7カ月連続で下回っているのに、みんかぶは日銀の9月利上げはほぼ織り込み済みと書いています。数字が届いていないのに観測だけ先に固まっている状態で、ここは私も少し首をかしげています。
来週見るところ
27日から29日がジャクソンホールです。28日にウォーシュ議長の講演が入っています。その前、26日には7月分の米PCEデフレータ。28日には東京都区部のCPIも出ます。
今週のように材料が出ても値幅が出ない相場だと、待っているうちに感覚が鈍ります。私はそういう週の翌週に振り回されることが多いので、来週は指標の前にポジションを軽くしておくつもりです。
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