米10年債が4.71%台まで上がった夜。それでもドル円は159円11銭です
- 米10年債利回りが4.71%台、30年債が5.26%台まで上昇。金利の抑制効果に懐疑的な見方が強まったと報じられています
- ドル円は159円11銭。前日終値159円02銭からわずか8銭の上げで、今日の値幅は27銭に収まっています
おはようございます。ドル円は昨夜159円13銭まで上げて、今は159円11銭あたり。数字だけ並べると、何も起きなかった朝に見えます。ただ私が夜通し見ていた画面で派手に動いていたのは為替ではなく、アメリカの債券のほうでした。
動いたのは債券のほう
米10年債利回りが4.71%台、30年債が5.26%台。OANDA証券は、市場が金利の抑制効果に懐疑的な見方を強めたことで再び急上昇した、と書いています。長期金利がここまで来ると、普通は為替がもっと素直についてきます。それが27銭の値幅で収まっている。噛み合っていない感じがあって、私は少し首をかしげました。
金利が上がった材料
昨夜は米新規失業保険申請件数が予想を下回りました。雇用がまだ底堅い、という読み方になります。8月のフィラデルフィア連銀景況指数も市場予想を上回ったそうで、景気が思ったより弱っていないという話が二つ並んだ形です。
そこに中東情勢の不透明感が乗って、原油先物が上昇しました。有事のドル買いと円売りが同時に出ています。日本はエネルギーを輸入している国なので、原油が上がると貿易赤字が膨らむという連想から円が売られやすい。この経路は今週ずっと効いていて、月曜の記事でも同じ話を書きました。
材料がこれだけ揃って、それでもドル円の上げ幅は8銭です。買いたい人はもう買い終えていて、新しく入ってくる人がいない。私にはそういう状態に見えます。
今朝の日本のCPI
日本の7月全国CPIは、コア指数が前年比プラス1.8%でした。株式新聞Webによれば市場予想と一致で、目立った反応はなかったとのことです。
先週の記事で、9月の利上げを市場が8割方織り込んでいるという話を書きました。今朝のCPIはその見方を強めるものでも弱めるものでもなかった、というのが正直なところです。予想通りの数字はいちばん語ることがない。
今日これから
板の話を一つ。OANDA証券の記事には、157円台から158円台前半に買い注文、159円台後半から160円にかけて売り注文が厚い、という観測が出ていました。今いる159円11銭はちょうどその真ん中で、どちらの壁からも遠い。動きにくいわけです。
欧州時間に英・仏・独とユーロ圏の8月PMI速報値、NY時間にアメリカの8月PMI速報値が控えています。外為どっとコムは、これが強ければ159円台半ば、弱ければ円の買い戻しもある、という書き方をしていました。金利がここまで上がった後のPMIですから、反応が普段より大きく出る可能性は頭に入れておきたいところです。英PMIはポンドドルにも効きます。
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