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相場分析

円が全部の通貨に対して売られた一日。ポンド円は216円28銭まで戻しました

GBP/JPY 8月20日 20時40分216.28+130銭 (214.98〜216.30)
この記事のポイント
  • 20日20時40分のポンド円は216円28銭。前日終値の214円98銭から1円30銭高で、本日高値216円30銭のすぐ下にいます
  • 同じ時刻でドル円は158円62銭、ユーロ円は185円42銭。どちらも前日終値より上で、円だけが全面的に売られた形です
  • 早朝のドル円は158円01銭まで沈んでいました。外為どっとコムはこの水準を8月10日以来の安値圏と書いています

昨日の夕方、私は「ドルが一人で売られた」と書きました。今日はその裏返しです。夜のうちにドル円は158円01銭まで落ちて、そこから日中かけてじりじり戻して158円62銭。戻り幅にすると60銭ほどで、それだけ見ればドルが買い直されただけの日に見えます。ただポンド円とユーロ円も一緒に上げている。だとすると戻ったのはドルではなく、売られたのが円のほうです。

戻り方の中身

20時40分時点の数字を並べます。ドル円158円62銭(前日終値158円10銭)、ポンド円216円28銭(同214円98銭)、ユーロ円185円42銭(同184円64銭)。円は三つとも売られました。上げ幅がいちばん大きいのはポンド円で、1円30銭です。

対ドルのほうも見ておきます。ポンドドルは1.3637、ユーロドルは1.1695で、こちらは小幅にドル安。ドル自体は強くないのに、その弱いドルに対してすら円が負けている。昨日とちょうど逆の形になりました。

戻し方は一本調子ではありませんでした。朝7時台の158円06銭あたりから午後2時に158円67銭まで上げて、夕方にいったん158円26銭まで押し、そこからまた158円台後半へ。押しては買われ、また押しては買われる。ロイターは午後3時の記事で、前日の急落を受けた押し目買いが入っていると書いていました。チャートの形もそのとおりです。値幅そのものは70銭ほどで、荒れた一日ではありません。

株の側から見ると

日経平均は890円37銭高の66,216円79銭で、3日ぶりの反発でした。米財務省が国債の買い戻しを増やすと発表したことで米長期金利が下がったこと、前日までの3日間で3,900円ほど下げた反動、それに韓国の半導体株が買われた流れが重なったと解説されています。株が戻る日に円が売られるのは、この夏ずっと繰り返している形です。7月の貿易収支が6,345億円の赤字で3カ月連続の赤字だった、という話も市場では円安の理由としてまだ生きているらしい。

ポンドの理屈

昨日出た英国の7月CPIは前年比2.9%。6月の2.6%から加速して、4カ月ぶりの高さだったそうです。コアも2.6%で市場予想を上回りました。中身を見ると主因は7月にOfgemがエネルギー価格の上限を13%引き上げたことで、平均的な世帯で年221ポンドの負担増になる計算とのこと。物価の押し上げとしては一時的な性質のものですが、英中銀の高金利が長引くという見方を強めるには十分だったようです。

ただ、この見方がずっと続く保証はありません。みんかぶが拾っていたアナリストのコメントでは、英国の労働市場は弱く、今の利上げ織り込みは今後3〜6カ月かけて後退していくはず、とされていました。ポンド円の216円台は、その織り込みの上に乗っている値段だと思っておいたほうがいい。どちらに転ぶかは、正直、私にも読み切れません。

ヨル教授メモ: 今夜21時30分に米新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀の景況指数が出ます。私は指標の10分前にポジションを軽くする習慣なので、これを書き終わったらいったん整理します。円が全面的に売られた日の翌朝は、東京時間に反対方向の調整が入ることがあります。持ち越すなら、そこだけ頭に置いておきたいところです。
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タグ: ポンド円円安英CPI
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