GDPは年率1.1%で予想割れ、それでもドル円は159円ちょうど近辺です
- 4-6月期GDP速報値は前期比プラス0.3%、年率換算でプラス1.1%。QUICK集計の民間予測中心値プラス2.2%に届かず、個人消費は8四半期ぶりのマイナス
- ドル円は東京10時で159円02銭。金曜のニューヨーク終値159円32銭から30銭ほどのドル安にとどまり、仲値も159円11銭でいつもの月曜と変わらない
- 今週の山は19日未明のFOMC議事要旨と、21日の全国CPIおよび日米PMI速報値
月曜の朝です。8時50分に4-6月期のGDP速報値が出ました。前期比プラス0.3%、年率に直してプラス1.1%。QUICK集計の民間予測は中心値でプラス2.2%だったので、ちょうど半分です。3四半期続けてのプラスではあるものの、中身を開けると個人消費が8四半期ぶりに減っていて、あまり気持ちのいい数字ではありません。日銀の9月利上げがOIS市場で8割方織り込まれている、という話を先週書いたばかりでした。その根拠になるはずの景気の数字が、これです。
中身の話
共同通信の報道によれば、個人消費はマイナス0.02%。わずかとはいえ8四半期ぶりの減少です。設備投資はマイナス1.2%、輸入はマイナス1.5%。輸入が減ると計算上はGDPを押し上げるので、プラス1.1%という数字はホルムズ海峡の混乱で原油の輸入が細ったぶんに助けられている面があります。逆に政府支出はプラス1.6%で、ガソリン補助金が下支えした格好です。
民間が自力で伸ばした部分は薄い。ここは正直、利上げを正当化する数字とは読めません。ただ日銀が見ているのは物価と賃金であって四半期のGDPそのものではないので、この一本で9月が消えるとも思っていません。
為替の反応
では円が売られたかというと、そうでもありませんでした。ザイFXの市場概況によると、東京10時のドル円は159円02銭。金曜のニューヨーク終値159円32銭から30銭ほどのドル安です。8時の時点では159円14銭でしたから、GDPを挟んで多少は下げているものの、指標で振られたという値幅ではない。三菱UFJ銀行の公表仲値も159円11銭で、いつもの月曜と変わりません。
前場の材料としてみんかぶFXが挙げていたのは、中東諸国の米国離れという話でした。日本の景気の数字ではなく、ドル側の事情です。金曜も米7月の小売売上高とミシガン大の消費者信頼感が揃って予想割れしてドルが売られ、そのあと原油高と金利上昇で買い戻される、という往復をやっていました。今朝もその続きに見えます。
ここから言えることを一つだけ引き受けておきます。いまの9月利上げ8割という織り込みは、日本の景気指標をほとんど見ていません。7月31日の協調介入と、ベッセント財務長官の異例の談話。市場が値段をつけているのはそちらのほうです。だとすればこの織り込みを崩すのもGDPやCPIではなく、政治の側から来ると見ています。外れたら笑ってください。
今週の山
外為どっとコムの週間予定だと、今週の山は19日水曜の未明に出るFOMC議事要旨と、21日金曜の全国CPIおよび日米のPMI速報値です。同社の予想レンジは158円台前半から161円台前半。金曜に日本のCPIと米PMIが同じ日に重なるので、週末をまたぐつもりの方は木曜のうちにロットを決めておいたほうが落ち着きます。
余談
指標カレンダーを直していて気づいたのですが、今年のジャクソンホールは27日から29日で、パウエル氏はもういません。ウォーシュ新議長にとって初めての講演になります。まだ10日先なので今日は置いておきますが、頭の隅には入れておくつもりです。
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