来週の米指標は薄く、値幅が出るとすれば日本側のヘッドラインだと見ています
- 金曜のニューヨークはドル円159円40銭で引け。週の初めに156円68銭まで下げたところから見れば、雇用統計での急落分はほぼ戻したとみんかぶFXが書いていた
- 来週の米指標は住宅とPMIが中心。山は19日水曜のFOMC議事要旨だが、これは7月28日と29日の会合の記録で、31日の日米協調介入より前のものになる
日曜の朝です。先週のドル円は、週明けに156円68銭まで沈んだあと、金曜のニューヨークで159円40銭まで戻して終わりました。金曜の夜は米国の7月小売売上高が前月比マイナス0.6%と1年ぶりの落ち込みで、予想はプラス0.1%でしたから、はっきりとした下振れです。米金利は下がり、ドルも一度は売られた。それでも終値は159円台でした。米国の数字が弱くても円が買われない、そういう一週間だったと思います。
来週の予定表
外為どっとコムのカレンダーを見ると、月曜がニューヨーク連銀の製造業景気指数と住宅市場指数、火曜が住宅着工と鉱工業生産、木曜がフィラデルフィア連銀と新規失業保険申請、金曜が8月のPMI速報値です。住宅の数字が並んでいるだけで、相場を一段動かすほどの大玉はありません。
水曜のFOMC議事要旨が唯一それらしい山です。ただ中身は7月28日と29日の会合のもので、日米が協調して円を買ったのは31日ですから、介入を見たあとにFRBが何を考えたかは、この記録には出てきません。すでに終わった議論を読むことになります。日本側の予定は来週分の表に大きなものが見当たらず、7月の全国CPIは月末寄りのはずですが、発表日を私はまだ確認できていません。カレンダーの空欄が気持ち悪いので、あとで直しておきます。
ヘッドラインの偏り
予定表が薄いということは、動くとすれば予定にないもので動くということです。そして今の相場で予定にないニュースが出てくる側は、たぶん日本です。日銀の9月利上げについて、日経はOIS市場での予想が8割に迫っていて、7月末の協調介入がその外堀を埋めたと書いていました。ここまで織り込まれると、利上げそのものより、その周辺の報道が値段を動かします。
外為どっとコムは来週について、160円台に乗せてもレンジは続きやすく、日銀関連の報道に警戒と見ているようです。私も近い感覚でいます。8割織り込みの状態では、9月に上げるかどうかを伝える記事ではもう動かない。ペースに触れた記事、あるいは政府側の発言が出たときに、まとまった値幅が出ます。厄介なのは、その手の報道が日本時間の朝から昼にかけて出ることです。夜勤明けの私が寝ている時間帯なので、正直あまり得意ではありません。
米国の指標で下げたところを買い戻す形は、CPIの夜もPPIの夜も小売売上高の夜も続きました。3回続いたなら、来週も発表直後の初動には乗りにくいと考えています。もっとも、再来週にはジャクソンホールが控えていて、そちらのほうがはるかに大きい山です。来週は待ち時間、という位置づけで見ています。
ポンドドルのほう
もう一方の主戦場も見ておきます。先週のポンドドルは1ドル1.34ドル台後半から1.35ドル台での往来で、週を通して落ち着いていました。みんかぶFXの週間まとめには、ドルストレートは方向感が乏しく、円だけが売られる構図だという趣旨のことが書いてあって、実際チャートを並べるとそのとおりに見えます。ドル全体が強いから円が安いのではなく、円が単独で弱い。だから米国の指標で下げても戻ってくるわけで、来週もこの並びが崩れるかどうかを、私はポンドドルのほうで確認しようと思っています。ドル円だけ見ていると、ドルの話と円の話がひとつに混ざって見えてしまいます。
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