週明けのドル円は157円台後半、上に158円という壁が残ったままだ
- 週明けの東京は8時30分で157円83銭から85銭、前週末比57銭の円高だそうです
- 158円が日本の防衛ラインとみられていて、近づくほど介入警戒でドルの上値が重くなる
- 11日は日本が山の日で休場、材料は12日の米CPIと13日の英GDPまで待つ形になる
月曜の朝です。金曜のニューヨークで158円39銭から156円68銭まで振られたあと、157円78銭で引けていました。夜通し見ていた側の感想を言えば、下は拾われるのに上は届かない、締まりのない戻り方でした。週明けの東京は8時30分で157円83銭から85銭。前週末比で57銭の円高だそうです。動いていないわけではないのに、どこへも行けていない。上に何が置いてあるかは、たぶんお察しのとおりです。
1. 月曜朝の値
日経の報じたところでは、8時30分の時点でドル円が157円83銭から85銭、ユーロ円が182円43銭から46銭、ユーロドルが1.1557ドルから1.1558ドル。ユーロドルは0.0035ドルのユーロ高だそうです。
ここで見ておきたいのはユーロドルのほうです。円が強いから円高になっているのではなく、ドルが売られている。7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比2万3000人の減少、市場の予想は8万3000人の増加だったと伝わっていて、金曜に開いたその落差がまだ埋まっていません。
朝方は157円67銭あたりから157円95銭まで上げたあと、そこで伸び悩んだようです。158円まであと5銭というところで足が止まる。偶然ではないと思います。
2. 158円という数字
財経新聞が今朝、158円に近づくほど為替介入が警戒されてドルの上値は重くなりそうだ、と書いていました。日本の防衛ラインとみられる158円、という言い方です。先週の高値が158円39銭で、そこから156円68銭まで1円71銭。何があったかは先週こちらで書いたとおりです。
この手の壁で面白いのは、当局が一銭も使わなくても効くところです。158円が近づくと、上を買って持っていた側が先に降りる。誰かが売ってくるかもしれないという想像だけで、実弾なしに上値が重くなる。日本の財務省にしてみれば、これほど安上がりな話もありません。
ただし壁の賞味期限は短いです。近づいて何も起きない日が二度、三度と続けば、市場はいずれ試しにいきます。7月末に155円台で実際に玉が出たから今の警戒が生きているだけで、記憶が薄れれば158円はただの数字に戻ります。私は今の壁を、あと一往復ぶんくらいの信用しかないものとして見ています。
3. 木曜に出る英国の数字
ドル円の壁ばかり眺めていると取りこぼしそうなので、ポンドの話も置いておきます。13日の木曜に英国の4-6月期GDP速報値が出ます。
外為どっとコムの週間展望によれば、同じ週に6月のGDPや鉱工業生産、製造業生産、貿易収支といった景気関連の指標がまとめて出てくるそうで、金融政策の見通しに与える影響は小さくないと書かれていました。ポンド円の予想レンジは211円から215円。先週は円買い介入で209円台まで落ちたあと213円台まで戻しています。
そして13日には米PPIも重なります。ポンドドルは両側から材料を浴びる形になる。ドル円が壁の下で膠着している週に、ポンドのほうが素直に走る展開はわりとあります。
4. 今週の並び
11日の火曜は山の日で日本が休場です。東京時間の商いが細るので、月曜と火曜につけた高値や安値はあまり真に受けないほうがいい。薄いところでついた値は、水曜に人が戻ってくると平気で消えます。同じ11日には豪州のRBAが政策金利を決めます。
12日の水曜に米CPI、13日の木曜に英GDPと米PPI、14日の金曜に米小売売上高とミシガン大学の消費者信頼感。今日は7月30日から31日の日銀会合の主な意見が出ています。
並べてみると、実質的に相場が動く材料は水曜からです。私は水曜まで大きく張るつもりがありません。壁の下で数十銭を取りにいく作業は、労力のわりに報われない。
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- 外為8時30分 円相場、上昇し157円台後半 対ユーロでも小幅高日本経済新聞(2026年8月10日)
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