← 記事一覧に戻る

経済ニュース

今朝「そう長く持たない」と書いた158円、日をまたがずに抜けました

USD/JPY 8月10日 18時54分(ロンドン)158.79+0.60%
この記事のポイント
  • 東京時間14時15分に158円36銭で本日高値を更新、158円台に乗せた
  • その後も上げ幅を広げ、18時54分時点で158円79銭。先週末の高値158円57銭を上回った
  • 介入や口先介入の一次情報は今のところ確認できていない。金曜の雇用統計ショックの巻き戻しが主因とみられる

今朝、158円は日本の防衛ラインで、当局が実弾を使わなくても上値は重くなる、ただし壁の賞味期限はあと一往復ぶんくらいだと書きました。半日で答えが出ました。東京時間の14時15分、ドル円は158円36銭まで上がって本日高値を更新。抜けたあとは素直なもので、18時54分には158円79銭まで伸びています。抜けたら早い、というのはこの手の壁によくある話です。

1. 抜けてからの動き

みんかぶの為替概況を追うと、15時47分の時点で158円40銭台まで来て、金曜の米雇用統計ショックで開いた下げ分をきれいに解消したと伝えていました。金曜に158円39銭から156円68銭まで落ちた、その分をまるごと取り戻した形です。

そこからロンドン勢が入って18時07分に158円68銭、18時54分には158円79銭。先週末の高値158円57銭を上回っています。今日一日で1円近く動いたことになります。

この記事を書いている時点でもまだ上げ幅を伸ばしている最中で、公開時にはさらに水準が変わっている可能性があります。数字は目安として見てください。

2. 介入は入ったのか

ここが一番気になるところだと思いますが、現時点で実弾介入や新規の口先介入があったという一次情報は確認できていません。7月30日には実際に大規模な円買い介入があったと報じられていて、その記憶が今朝の壁を支えていたわけですが、今のところ同じ動きは見えていません。

だからといって当局が何もしないと決まったわけでもありません。片山財務相はこれまでも「必要なら断固たる対応」という言い方を繰り返してきていて、今日これから発言が出る可能性は残っています。介入があったと断定できる材料はまだない、というのが正確なところです。

3. 何が押し上げたか

みんかぶは目立った材料はなく株高を受けたリスク選好の円売りと分析していました。単発のニュースで跳ねたというより、いくつかの小さな理由が重なった値動きに見えます。金曜の下げの反動、原油高、株高でリスクを取りやすい空気、たまっていたポジションの調整。どれか一つが主犯というより、全部乗りです。

こういう動きは理由を後付けしやすい分、次に同じ理由で動くとは限りません。材料が複合的だったという事実だけ覚えておいて、個別の理由に賭けすぎないほうがいいと思います。

159円台へ介入観測が後退したまま上値を試す展開。過去の高値圏まで意識される。
158円台で高止まり上げ切ったあと戻り待ちで揉み合う。次の材料は12日のCPI。
介入で押し戻し当局の反応が出れば157円台へ差し戻る。動くとすれば東京仲値どきの可能性。
ヨル教授メモ: 今朝の記事で「壁の賞味期限はあと一往復ぶん」と書きましたが、実際には一往復もせずに抜けました。見立てが外れたことを隠すつもりはありません。むしろ、当局が実弾を使わなかった状態でここまで伸びたという事実のほうが情報として重い。次に158円台まで戻ってきたときは、今日と同じ扱いはできません。壁は一度抜かれると、次に効くまでに時間がかかります。当面は数字そのものより、当局から発言が出るかどうかを見ておくつもりです。発言もなく158円台が定着するようなら、防衛ラインという前提を一度外して考え直します。
用語でつまずいたら。FX入門の記事一覧を見る →
PRFX口座の開設はこちら
松井証券 FX口座開設

1通貨から。少額で試せて、サポートの評判が高い会社です

ヒロセ通商 LION FX 口座開設

約定力と情報量に定評。ポンド系のスプレッドが狭めです

1通貨から練習するなら SBI FXトレード → 1通貨から取引でき、ドル円スプレッドが狭い。評判基準の比較で1位に置いています

チャート分析に使っている TradingView →

選定は単価ではなく評判(満足度・処分歴・障害歴)で決めています → 口座比較

FXは証拠金取引のため、相場の変動により預けた証拠金を上回る損失が出ることがあります。各社のリスク説明を確認のうえ、ご自身の判断でお申し込みください。

タグ: ドル円為替介入速報
当サイトの内容は情報提供を目的としたもので、特定の取引や売買タイミングを推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。